空き家を早く売却するコツ | センチュリー21安藤建設

空き家をできるだけ早く売却したい場合、ポイントは「売却のゴールを明確にして、無駄な時間を減らすこと」です。空き家は所有しているだけで固定資産税などの維持費がかかり、老朽化が進むほど売却条件も厳しくなりやすいため、早期に動き出すことが結果として損失を小さく抑える近道になります。

とはいえ、「何から始めれば良いのか」「古い家でも売れるのか」「相続したばかりで税金も心配」といった不安が重なり、一歩を踏み出せない方も少なくありません。ここでは、不動産会社であるセンチュリー21安藤建設が、空き家を少しでも早く、そしてできるだけ有利な条件で売却するための考え方や実務的なポイントを、順序立ててわかりやすくお伝えしていきます。

空き家を早く売るための「最初の一手」

空き家売却をスムーズに進めるためには、最初の段階で「売却の方針」をはっきりさせておくことが大切です。住み替えなどで自宅を売却する場合と違い、空き家は生活拠点ではないため、どうしても後回しにしやすく、その結果として気づいたときには老朽化が進み、売却が難しくなってしまうケースが少なくありません。

売却方針を考えるときには、まず「いつまでに売りたいのか」「売却価格とスピードのどちらを重視するのか」「建物を残すのか更地にするのか」といった軸を整理します。たとえば「〇年以内に現金化したい」「固定資産税の負担が重いので、できるだけ早く手放したい」といった具体的な目標を決めることで、売出価格の決め方や販売方法の選択にも一貫性が生まれます。

また、相続した空き家の場合には、将来的に活用する予定があるのか、それともまったく利用予定がないのかを冷静に見極めることも重要です。よくあるのは、「いつかリフォームして住むつもり」と考えながらも数年が経過してしまい、その間に建物の老朽化が進み、結果的に解体費用まで上乗せされてしまうというパターンです。早い段階で現実的な選択肢を把握し、家族で話し合うことが、売却を早める第一歩になります。

空き家売却で押さえたい基本的な選択肢

空き家を売却するといっても、「中古住宅として売る」「古家付き土地として売る」「解体して更地で売る」など、いくつかの選択肢があります。それぞれにメリットとデメリット、そして向いているケースが異なりますので、スピード重視なのか、価格重視なのか、あるいは税金や解体コストまで含めたトータルの損得を重視するのかによって、適した方法は変わってきます。

建物の状態がある程度良く、立地も日常生活に便利なエリアであれば、「中古住宅」として売却を検討する価値があります。築年数が古くても、しっかりと手入れされている住宅は、リフォーム前提で購入を検討する方にとっては魅力的に映ることも多く、適切な価格設定と販売活動によって、比較的スムーズな成約につながる可能性があります。

一方で、屋根や外壁の劣化が著しい、雨漏りやシロアリ被害が疑われる、建物の傾きなど安全性に不安がある、といった場合には、建物を残したまま売ることが買主にとって大きな負担となることがあります。このようなケースでは「古家付き土地」として、あくまで土地を主役にした形で売却する方法も検討されます。

空き家を早く売るための価格設定の考え方

早期売却を目指すうえで、売出価格の設定は非常に重要なポイントです。空き家を長く所有していると、「せっかくここまで維持してきたのだから、できるだけ高く売りたい」という思いが強くなりがちですが、市場相場から離れすぎた価格設定は、結果として「売れない期間」を長引かせてしまいます。

一般的には、不動産会社が行う査定価格をベースに、周辺の成約事例や現在売り出されている物件の価格帯を参考にしながら、売出価格のレンジを決めていきます。たとえば、査定価格がある程度固まっているのに、その金額よりも大きく上乗せした価格でスタートしてしまうと、問い合わせが少なくなり、売却活動が長期化しやすくなります。早く売ることを重視する場合には、「相場のやや下限からのスタート」や「一定期間ごとに価格見直しのルールを決めておく」といった工夫が有効です。

具体的なイメージとして、例えば同じエリアで似た条件の空き家が2件あり、一方は相場に近い価格で売り出され、もう一方は相場よりかなり高い価格で出ているとします。この場合、購入希望者はどうしても「割高な物件」を避けてしまうため、問い合わせや内見の件数に大きな差が出てきます。早期売却の観点からは、まずは多くの方に興味を持ってもらい、実際に現地を見てもらうことが最優先です。そのためにも、適切な価格設定は欠かせない要素と言えます。

また、価格だけでなく、「いつまでに売りたいのか」という時間軸もセットで考えることが大切です。たとえば「〇か月以内に売却したい」といった目標が明確であれば、初めから少し攻めた価格でスタートするのか、それとも早めに売却できる現実的な価格から始めるのか、といった方針を決めやすくなります。センチュリー21安藤建設では、売主様のご希望のスケジュールを伺いながら、価格戦略をご一緒に組み立てていくことを大切にしています。

空き家の法令・税金面での注意点と「売るタイミング」

空き家を売却するにあたっては、価格や見せ方だけでなく、法令や税金面のポイントも押さえておくことが大切です。特に相続で取得した空き家の場合には、一定の条件を満たすことで、譲渡所得から最大3,000万円の控除が受けられる特例（いわゆる空き家の3,000万円特別控除）が設けられていることがあります。この特例は、期限や適用要件が細かく定められているため、「いつまでに売却するのか」が結果的に手取り額に大きく影響する場合があります。

たとえば、相続が発生してから一定期間のあいだに売却しなければ特例が利用できないケースもあり、「まだ時間があるから」と様子を見ているうちに、気づいたら期限を過ぎてしまったというご相談も見受けられます。早期売却を目指すという意味だけでなく、「使えるはずだった税制優遇を逃さない」という意味でも、空き家の売却は早めに方針を決めることが重要です。なお、税制は改正されることもありますので、具体的な適用可否については、税理士などの専門家に確認されることをおすすめします。

また、空き家を所有し続ける限り、毎年の固定資産税や都市計画税の負担が続きます。現状では、多くの住宅用地に対して固定資産税の軽減措置が適用されていますが、管理が行き届いていない空き家や、倒壊の危険性が高いと判断される空き家については、各自治体の運用によって、税負担が増加する可能性も指摘されています。空き家を「そのまま放置しておく」ことが、将来的にリスクにつながるケースもあるため、できるだけ早いタイミングで活用方針や売却の可否を検討することが望ましいと言えます。

空き家対策に関する法律や各自治体の条例では、適切に管理されていない空き家に対し、指導や勧告が行われる仕組みが定められている場合があります。その結果、固定資産税の優遇措置が受けられなくなる可能性や、改善を求められるケースも出てきます。こうしたリスクを踏まえると、「具体的な問題が起きる前」に売却や活用を検討することが、結果として時間と費用の節約につながることが多いのです。

売却を早めるための「準備」と「情報整理」

空き家を早く売るためには、実際に売り出す前の準備と情報整理も重要です。特に相続で取得した空き家の場合、「登記名義が被相続人のままになっている」「相続人が多く、全員の意向がまとまっていない」といった理由から、売却に踏み切れないケースも少なくありません。こうした状態のまま時間だけが過ぎてしまうと、相続人の高齢化や二次相続などにより、さらに話が複雑になってしまうおそれもあります。

具体的には、まず現在の登記名義人が誰になっているかを確認し、相続登記や名義変更が必要な場合には、それらの手続きを早めに進めることが大切です。名義が整理されていないと、買主が見つかっても売買契約や引き渡しの段階で手続きが滞り、結果として売却完了までの期間が大幅に延びてしまうことがあります。司法書士など専門家と連携しながら、売却に支障がない状態に整えておくことで、スムーズな取引につながりやすくなります。

また、建物の図面や購入時の契約書、固定資産税の納税通知書、過去のリフォーム履歴など、物件に関する資料を事前にまとめておくことも、円滑な売却に役立ちます。購入希望者からの質問にすぐに答えられる環境を整えておくことで、信頼感を高めることができ、契約までの流れもスムーズになります。古い住宅の場合、設備や構造の詳細が不明なことも珍しくありませんが、その場合も「わかる範囲」と「わからない部分」を整理しておくと、説明がしやすくなります。

売却の準備段階では、不動産会社に早めに相談することで、「どの程度片付けをしたほうがよいか」「残置物はどこまで処分したほうがよいか」「リフォームをするべきかどうか」といった悩みを、物件の状況を踏まえながら一つずつ整理していくことができます。センチュリー21安藤建設でも、現地確認を行ったうえで、売主様の負担をできるだけ抑えつつ、早期売却につなげるための準備方法をご提案しています。

「とにかく早く現金化したい」場合に考えたいこと

事情があって「とにかく早く現金化したい」というケースもあります。たとえば、相続税やその他の支払いのために一定の資金が必要な場合や、遠方に住んでいて空き家の管理が難しく、これ以上維持費をかけたくない場合などが挙げられます。こうしたケースでは、一般的な仲介による売却だけでなく、早期に買い手を見つけるための方法についても検討していく必要があります。

早期売却を重視する場合には、「売出価格の設定をあえて控えめにする」「購入希望者からの条件交渉に柔軟に対応する」といった工夫により、通常よりも短期間での成約を目指すことも可能です。

センチュリー21安藤建設へのご相談について

ここまで、空き家を早く売却するための考え方や、実務的なポイントをお伝えしてきましたが、実際の状況は物件ごとに大きく異なります。築年数、立地、建物の状態、相続やローンの有無、ご家族のご事情など、多くの要素を総合的に踏まえたうえで、「その空き家ならではの最適な売却プラン」を組み立てることが大切です。

センチュリー21安藤建設では、「できるだけ早く手放したい」「なるべく好条件で売りたい」「相続や税金のことも含めて整理したい」といった幅広いご相談に対応しています。現地の確認や査定はもちろん、売却までの段取り、必要となる手続きの流れ、関係専門家との連携なども含めて、トータルでサポートいたします。

空き家の売却をご検討されている方は、まずはお気軽に無料相談・査定をご利用ください。お問い合わせフォームはこちらから、売却査定をご希望の方はこちらからお申し込みいただけます。今すぐ売るかどうか迷っている段階でも、今後の方針を整理するための情報収集として、ご相談いただいて構いません。

空き家をそのままにしておく期間が長くなるほど、維持費や老朽化、トラブルリスクなど、見えにくい負担が積み重なっていくことが少なくありません。早めに現状を見つめ直し、信頼できる不動産会社と一緒に最適な道筋を探ることで、安心して次の一歩を踏み出していただけるはずです。空き家の売却や活用にお悩みの際は、どうぞセンチュリー21安藤建設へご相談ください。

※本コラムは2025年12月20日時点の情報をもとに作成しています。今後の法改正や制度変更等により、一部内容が実情と異なる場合があります。内容に相違があると感じられた際や、最新の状況について確認をご希望の場合は、お手数ですがセンチュリー21安藤建設までお問い合わせください。